日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科

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子宮・卵巣の良性腫瘍・子宮内膜症

子宮筋腫

子宮の壁にこぶができている状態です。女性ホルモンを栄養にして増殖します。場所によって症状はさまざまですが、過多月経(出血量が多い)・月経痛などの月経異常や、腹痛、不妊などで気づかれることがあります。無症状であれば定期的な経過観察も可能ですが、症状がある場合には治療を必要とします。

治療
手術

「婦人科の手術」子宮筋腫核出術へ

ホルモン療法

○偽閉経療法
注射(4週ごと)や点鼻薬(連日)で閉経と同じホルモンバランスをつくり、進行を抑えます。ただし、長く使い続けると骨粗鬆症を引き起こす可能性があり、一般的に治療期間は6カ月とされています。副作用として更年期症状があらわれることがあります。

子宮腺筋症・子宮内膜症

子宮腺筋症は、子宮の壁が厚くなっている状態です。子宮内膜症は、月経のときにはがれおちる子宮内膜という組織が、本来あるべき子宮内ではない場所に存在し、月経のたびに増殖していく病気です。子宮内膜症が卵巣に発症すると卵巣のう腫の原因となり、子宮内膜症性のう胞(チョコレートのう腫)などとよばれます。症状として月経時の強い下腹痛などが見られることがあり、無治療のままにしておくと悪化して不妊やがんの原因となることがあります。

治療
手術

「婦人科の手術」子宮筋腫核出術へ

ホルモン療法

○偽閉経療法
注射(4週ごと)や点鼻薬(連日)で閉経と同じホルモンバランスをつくり、進行を抑えます。ただし、長く使い続けると骨粗鬆症を引き起こす可能性があり、一般的に治療期間は6カ月とされています。副作用として更年期症状があらわれることがあります。

○偽妊娠療法
ピルを服用し、排卵と子宮内膜の増殖を抑えて月経時の痛みを改善します。長期間の使用が可能ですが、血が固まりやすくなったり肝機能異常などの副作用がでることがあります。

○黄体ホルモン療法
黄体ホルモン製剤(ディナゲストなど)を毎日内服したり、ミレーナ®という黄体ホルモンを持続的に子宮内に放出する器具を子宮に装着したりします。子宮内膜症に直接はたらきかけて増殖を抑えます。長期間使用可能ですが、副作用で不正性器出血をみることがあります。

卵巣のう腫

卵巣の腫瘍(できもの)は良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍に分類され、そのうち良性のものを卵巣のう腫と呼びます。卵巣のう腫にもチョコレートのう腫や皮様のう腫など、さまざまな種類があります。
卵巣はおなかの中にある臓器なので、術前に細胞の検査を行って良性か悪性かを確実に診断することはできませんが、超音波検査やMRI、血液検査などで良性と思われる場合は、その種類や大きさによって経過観察・内科的治療・手術など治療方針が異なります。卵巣のう腫がお腹の中でねじれてしまうことを卵巣のう腫の茎捻転といい、強い腹痛の原因になります。その場合は緊急手術となることがあります。

治療
手術(良性腫瘍の場合)

「婦人科の手術」卵巣腫瘍核出術(卵巣嚢胞摘出術)へ

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