日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科

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産科の病気

前置胎盤

前置胎盤

胎盤が子宮口を覆っている状態を指します。妊娠中は多量の性器出血のリスクがあり、注意が必要です。性器出血がなければ外来で妊娠管理を行います。分娩は帝王切開となります。帝王切開時の大量出血に備え、自己血貯血を計画します。

切迫流早産

流産や早産のリスクが高くなっている状態です。入院し、安静管理、場合により子宮収縮抑制剤などを用いて治療します。

妊娠高血圧症候群

高血圧や尿蛋白などの症状が出現します。重症になると母体の痙攣(子癇)発作や、常位胎盤早期剥離など、生命に関わる合併症のリスクが高く、入院管理や分娩管理が必要です。

子宮内胎児発育遅延

子宮内で胎児の発育がゆっくりになっている状態です。原因は多岐にわたります。入院し、頻回に赤ちゃんが元気かどうか確認します。

妊娠糖尿病

妊娠中に血糖値のコントロールがうまくいかなくなる病気です。妊娠中期の血糖値の検査で診断がついた場合、入院して血糖値をチェックした上で食事療法やインスリン注射により治療します。

双胎妊娠

  • 二絨毛膜二羊膜 ○二絨毛膜二羊膜
    (子宮内に2つの胎のうを認める)
    頻度:約80%
  • 一絨毛膜二羊膜 ○一絨毛膜二羊膜
    (1つの胎のう内に2枚の羊膜を認める)
    頻度:約19%
  • 一絨毛膜一羊膜 ○一絨毛膜一羊膜
    (1つの羊膜腔に2胎児を認める)
    頻度:約1%

妊娠初期の膜性診断(赤ちゃんの袋=胎のうの数がひとつかふたつか)が重要になります。図のように3つの種類があり、一般的にリスクは
一絨毛膜一羊膜 > 一絨毛膜二羊膜 > 二絨毛膜二羊膜
の順になります。いずれにしても、赤ちゃんに関しても母体に関しても合併症が多いハイリスク妊娠です。通常の妊婦さんよりまめな外来受診や、妊娠中の管理入院が必要になることがあります。なお、一絨毛膜一羊膜双胎の場合は、原則として、高次施設へ紹介させていただきます。

合併症妊娠

当科では内科疾患合併妊娠などさまざまな合併症妊娠を扱っていますが、当院には常勤医のいない科がありますので、当院で対応可能かどうかを診察の上判断いたします。

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