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産科・婦人科の病気
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骨盤臓器脱
骨盤にある臓器である子宮、膀胱、直腸などがだんだんと下がってきて、腟から体外に出てしまう病気をいいます。脱出する臓器により、子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤などに分かれ、これらが単独または同時に出現してきます。治療は手術(別項参照)と手術以外の方法(保存療法)があります。
違和感や、入浴時に腟から丸いものがふれるというのが初期症状です。これらの症状は一般的に午前中よりも活動した午後に多くみられます。進行すると、尿や便がすっきりと出なくなることもあります。
手術をしない場合は、腟の中にリング(リングペッサリー)を挿入する方法があります。3~4ヶ月毎の定期的な交換が必要です。
手術で治療する場合は、腟式子宮摘出術と同時に、下りてきている臓器を持ち上げて腟を適度な広さに縮め、周囲を補強する手術(腟壁形成術)を行います。腟壁形成術の代わりに腟を閉じて下りてこないようにする手術(腟閉鎖術)を行うこともあります。
手術の1~2日前に入院し、術後入院期間は8~10日程度です。
ペッサリーと子宮、腟壁