日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科

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婦人科の手術

当院では以下のような手術を行っています。標準的な場合の情報が記載されています。
患者さまの状態により記載内容と実際とが異なる場合があります。

子宮筋腫核出術

子宮を残したまま、子宮にできたこぶ(子宮筋腫)のみを摘出する手術です。筋腫の数や大きさ、場所によって開腹手術や、子宮鏡下手術を行います。(当院では基本的に腹腔鏡による筋腫核出術は行っておりません。)
この手術を受けた後には、1年程度の避妊期間を要する場合があります。また、妊娠した場合、分娩が帝王切開になる可能性があります。
開腹手術の場合、手術の1~2日前に入院し、手術後退院までは5~7日程度です。退院後は経過により2~3週間の自宅安静を必要とします。

子宮鏡下出術についてはこちら↓

子宮内膜掻爬(そうは)術

子宮頸部を広げて子宮内に細長い匙(さじ)状の器具を挿入し、組織や病変部分を採取する方法です。子宮体癌などの検査や、子宮内膜ポリープなどの治療を目的として行います。日帰りで行います。

子宮頸部円錐切除術

病気の起こりやすい部分全体を円錐形に切り取る手術です。
1泊2日の入院で行います。

腹式単純子宮全摘出術 凖広汎子宮全摘出術 広汎子宮全摘出術

開腹して子宮を摘出する手術です。
病気の種類や広がりの程度によりどの方法を行うかを判断します。
手術の1~2日前に入院します。良性の病気の場合、手術後退院までは5~7日程度です。悪性(がん)の場合は手術の種類や、引き続く治療があるかどうかで入院期間が変わります。


  • 腹式単純子宮全摘出術

  • 凖広汎子宮全摘出術

  • 広汎子宮全摘出術

卵巣腫瘍核出術(卵巣嚢胞摘出術)

卵巣の腫瘍の部分だけをとる手術です。良性の腫瘍に行います。手術の1~2日前に入院します。手術後退院までの日数は5~7日程度です。

付属器摘出術(卵管卵巣摘出術)

子宮付属器(卵管と卵巣)をとる手術です。原則として、良性の腫瘍に行います。手術の1~2日前に入院します。手術後退院までの日数は5~7日程度です。

腟式子宮摘出術

腟から子宮を摘出する手術です。子宮が小さい場合に行います。後述の腹腔鏡補助下に行うこともあります。手術の1~2日前に入院します。手術後退院までは5~7日程度です。

骨盤臓器脱の手術

腟式子宮摘出術と同時に、下りてきている臓器を持ち上げて腟を適度な広さに縮め、周囲を補強する手術(腟壁形成術)を行います。腟壁形成術の代わりに腟を閉じて下りてこないようにする手術(腟閉鎖術)を行うこともあります。手術の1~2日前に入院します。手術後退院まで8~10日程度です。

腹腔鏡手術

おへそから細いカメラを挿入してお腹の中を観察します。その他にいくつかの小さい傷をお腹に作り、掴む、剥離する、切る、焼灼するなどが先端で出来る細い棒(鉗子)を挿入して、腹式単純子宮全摘出術や卵巣嚢腫摘出術、付属器摘出術などと同様な手術を行う方法です。良性の病気で、摘出するものが小さい場合に行います。手術の1~2日前に入院します。手術後退院までは4日程度です。


  • 開腹手術(左)と腹腔鏡手術(右)

腹腔鏡補助下手術

おへそから細いカメラを挿入してお腹の中を観察します。その他に少し大きめの(3~5㎝)の傷を1つつくり、そこから手術操作をする方法です。良性の病気で、摘出するものがやや大きい場合に行います。手術の1~2日前に入院します。手術後退院までの日数は4日程度です。


2孔式(体外式)腹腔鏡補助

子宮鏡下手術

子宮内に突出している子宮筋腫などに対して行う手術です。子宮口よりカメラ付きの電気メスを挿入して目的の腫瘍を削りとります。入院期間は3~4日です。


子宮鏡下手術

このほかにも、行っている手術がありますので、ご不明な点はお問い合わせください。

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