日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科

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漢方相談

漢方は、産婦人科領域では非常に幅広く使用されています。代表的な病態としては、月経困難症・月経前症候群・月経周期に伴う体調不良・月経不順・挙児希望・更年期障害のほか、のぼせ・冷え・便秘・下痢・頭痛・めまい・動悸・浮腫・易疲労・不安・抑うつ・いらいら・不眠などが挙げられ、そのほかにも悪性腫瘍の治療補助や副作用軽減にも応用されます。他科疾患の不調でも、漢方医学的な治療補助のご相談にも応じています。

最近、漢方を処方する際にも、東洋医学的な診察を行わず、西洋医学で診断された病名に則して処方を出す『病名治療』が増えています。しかし、漢方の効果を最大に引き出すには東洋医学的な診察が不可欠です。当科では、日本東洋医学会認定の漢方専門医が、患者さまの証を診て処方を決める『随証治療』を取り入れております。

漢方治療の利点は、明確な病名がない症状にも使用できることです。まだ病気とは言えない軽微な不調の場合(『未病』)にも使用できます。ご本人の訴えがあれば、「診断も検査も薬もなくご健康のはずです、病院には来ないで下さい」等の非情なことは、漢方医学にはありません。また通常、漢方医学的に様々な角度からの治療アプローチがあるため、1つ2つの治療薬しか選択肢がないということも稀です。

患者さまによっては、漢方は天然由来だから無害と思われている場合がありますが、漢方の種類によっては体質に合わない種類もあります。また、漢方的な意味では体質には合うはずのものであっても、低頻度ながらアレルギーをはじめとする副作用が出る場合もあり、中には命に関わるものも存在します。また、最初から漢方だけを使用することにこだわるのは得策ではなく、標準的な西洋医学的治療の方が圧倒的に効果が高い病態も多いことを忘れてはなりません。

症状によっては処方を変えながら、数年がかりで根気よく治療に取り組まねばならないこともあります。しかし、どこにも持って行き場のなかった不調が漢方で改善したとき、漢方の有り難みを実感できます。 全ての患者さんに漢方が奏功するとは言えませんが、6~7割の方が程度の差はあれ『楽になった』と感じられる治療です。


人の身体を構成し、
全身を巡る3つの要素「気・血・水(きけつすい)」


漢方医学の基礎となる「五行論」の概念図

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