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book「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」
(中井章人著,東京医学社)より  (全体の目次はこちら)


I.異常・疾病からみたリスクサイン

2.妊娠中期(15週から28週まで)のリスクサインと対応 一覧

リスク1:経過観察可能な状態
リスク2:専門医の受診が必要になる状態
リスク3:生命の危険があり直ちに専門医へ搬送しなければならない状態

 

リスク1

リスク2

リスク3

切迫早産、早産

夜間の腹部緊満

規則的な下腹痛
性器出血
悪臭を伴う帯下

強い腹痛
月経程度の出血
破水感(水様性帯下)

前置胎盤

なし

無痛性の性器出血
(警告出血)

大量の性器出血
出血性ショック

羊水過多

体重増加、静脈瘤
悪心、嘔吐
下肢・外陰浮腫

急激な子宮底長増大
切迫早産徴候

呼吸困難

羊水過少

体重増加不良

子宮底長増加不良

胎動減少

血液型不適合妊娠

間接クームス陰性
間接ク−ムス陽性
(16倍未満)

間接ク−ムス陽性
(16倍以上)

胎児水腫
胎児貧血

子宮内胎児発育遅延

母体体重増加不良
(4週間で1kg未満)

子宮底長増加不良

発育停止
NST、BPS異常
胎動の減少

子宮内胎児死亡

子宮内胎児発育遅延
妊娠高血圧症候群
糖尿病合併妊娠
胎児奇形

下腹痛、性器出血
胎動の減少

胎動の消失

胎児奇形

母体の遺伝的要因

羊水過多
胎動の減少

子宮内胎児死亡
胎動の消失


日本医科大学多摩永山病院 女性診療科・産科医局
〒206-8512 多摩市永山1-7-1 042-371-2111(代表)

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