近年の少子化に伴い東京都の出生数は年々減少していますが、多摩地区では年間出生数約3万3千(東京都の1/3)が維持され、出生率も東京都平均を上回っています。一方、多摩地区の分娩取り扱い施設は減少の一途をたどり、産婦人科医師数は東京都区部で1000分娩あたり約15名ですが、多摩地区では1000分娩あたり約7名と東京都区部の半数に満たない状況となっています。こうした中で患者様により安心・より快適な周産期医療をご提供するためには、これまで以上に地域診療の連携体制の強化が必要です
そこで、日本医科大学多摩永山病院では連携施設との協力の下、各施設の特性を生かした周産期医療連携システム“母と子のネットワーク”を構築いたしました。
多摩永山病院では今後、より多くのハイリスク妊娠・分娩や救急患者様への対応を充実するため、当院での分娩を予定されている患者様であっても、リスクの低い場合、原則としてお住まいのお近くの“母と子のネットワーク連携施設”のクリニックや病院で健診を受けていただくことをおすすめしています。その場合も、緊急時や分娩時には多摩永山病院で対応させていただくことが可能です。 連携施設の中には優れた施設が数多くあり、患者様のご希望に添った医療が提供できるシステムになっております。